Classic Type II
尺八の一大流派、都山流などで多用する「カラカラ」が出るように工夫しました。
カラカラという奏法は5孔と4孔を閉じて(チ)1孔を開け閉めすると不思議な変化を起こす尺八独特の現象ですが、実はこれは楽器としては本来不具合と見るべき現象で、高性能化を目指した泉州尺八工房ではこれらを排除してきました。
実際にオリジナルタイプAでは「カラカラ」の奏法を行っても何の変化も起きません。
それを起こすためには2孔を半分閉じるなど、ストレスを与えることでその変化を起こすことが出来ます。
つまり、カラカラは尺八にとっては発音上のストレスとなっているのです。
しかし、その不具合を楽しむのも尺八の一つの楽しみという要望の答えて登場するのがクラシックタイプⅡです。
ただし、有る一定の条件を満たしていないとその現象が出来ても、楽器としての性能を著しく下げることになるので、限定的な発売となります。
その条件とはある程度竹が太くて指孔の深さが深いという条件となります。