泉州尺八工房

プロ尺八演奏家が自ら作る唯一の尺八工房です

三塚幸彦が代表を務める泉州尺八工房のオフィシャルサイトはこちら

三塚の良いような悪いような一つの癖、「疑って掛かること」
この癖が功を奏してできあがったのが泉州尺八工房のオリジナルタイプです。

オリジナルタイプ秘話

三塚は尺八がなかな上達しませんでした。
吹きたい曲はあるのに・・・
使っていた尺八は父親が月給の何ヶ月分かで買ったという高級品
しかし問題がありました
持っているのは一尺八寸、吹きたいのは春の海、耳コピしながら吹いているとどうも1音下げて吹いた方が吹きやすいことに気がつき、色々調べると一尺六寸という長さの尺八もあるらしい。
そこで実家にあった竹竿で作って見ることに
やり方は一尺八寸と同じ程度に竹を切り、節を抜いて歌口を適当に作り、吹きながら、筒音がEになるように少しずつ切って行く、音程が決まったら長さを測り、比例計算で指孔を割り出して開けて行く。きっと音程は指孔の大きさでも変わるから、ちょうど良くなるまで指孔をこじ開けて行く・・・・・
こうして作った一尺六寸は、意外なまでになりました。
良く見ると歌口を自分で居たくないように顎に当たる部分をかなり斜めに削っていました。
これだと非常にフィットして、非常にコントロールがしやすかったので、父親の超高級尺八も密かに削ってしまいました。
なんと良くなることか・・・・・
しかし今度が音程が気になります。
良くなるようになると音程が気になる・・・・
「疑う」癖が吹き出し、この金額は一体何の金額なんだろう?

内部構造は見ると意外と単純なようです(実はそうでは無かったんですが)
一尺八寸も作ることにしました。
ちょうど尺八用の竹材を分けてくれるという先輩がいたので分けてもらい、作り始めます。
気になるところは全部独自に判断して・・・・
全長を眺めに、合わなかった音程も考慮に入れて指孔の位置を決めて・・・・

この尺八でNHK邦楽オーディションを受けました。
見事合格、全く無銘の新人のデビューです。
合格後、周りから言われた言葉は今でも耳に凝っています。
「こんな楽器で、卑怯じゃ無い?」

泉州尺八工房オリジナルタイプの誕生です。